Date: 2018-02-15
Tags: python, 独プロ

『独学プログラマー』 The Self-Taught Programmer の紹介

清水川が監訳した 独学プログラマー (原題 The Self-Taught Programmer) が2018/2/23に日経BP社さんより発売されます!

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タイトル

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで

原題

The Self-Taught Programmer: The Definitive Guide to Programming Professionally

著者

コーリー・アルソフ(Cory Althoff)

監訳

清水川貴之

翻訳

清水川貴之、新木雅也

出版社

日経BP社

Price

2,200円+税

ISBN-13

978-4-82229-227-0

購入

Amazon, 日経BP書店, 楽天ブックス

どんな本?

最近はPythonバブルのような状況もあり、Python入門本がすごいペースで出版されています。そんな中で、私が欲しかった本は 初めてのプログラミング 第2版 (Chris Pine、2010年 オライリー・ジャパン刊) や Pythonで学ぶプログラム作法 (アラン・ゴールド、2001年 ピアソンエデュケーション)のような、「プログラミングを学ぶ本」でした。本書は、それらの本に近いように思います。

訳者あとがきから引用します。

本書の著者、コーリー・アルソフ(Cory Althoff)は、「独学プログラマー」です。本書は、彼が独学で、ゼロからプログラミングを学んだ体験に基づいて書かれました。プログラミングを独学で身に付けるために、著者がPythonを通して学んだエッセンスが書かれています。彼の独学プログラマーとしての学び方は、 Amazon.comでの本書の評価 を見ると分かるように、多くの人に支持されています。

原著のタイトル「The Self-Taught Programmer: The Definitive Guide to Programming Professionally」には、Pythonという単語は含まれません。つまり本書は、Pythonを学ぶ本ではありません。Pythonを使ってプログラミングを紹介していますが、伝えたい内容はPythonに限らない、プログラミング全般の知識です。

本書の後半は、Pythonでのプログラミングから離れ、プログラミングする上で必要不可欠なツールや活動についての話題に移っていきます。ツールとして紹介されているBash、正規表現、パッケージ管理、バージョン管理は、プログラマーにとってどれも重要で、今後Python以外の言語を使う場合にも知っておくべきものです。そして、プログラマーとして仕事を得て、チームで活動していく方法についても紹介しています。

目次

  • 第1部(Part1)

    • 第1章 イントロダクション

    • 第2章 さあ、はじめよう!

    • 第3章 プログラミング入門

    • 第4章 関数

    • 第5章 コンテナ

    • 第6章 文字列操作

    • 第7章 ループ

    • 第8章 モジュール

    • 第9章 ファイル

    • 第10章 知識を1つにまとめる

    • 第11章 ハマったときの助け

  • 第2部(Part2)

    • 第12章 プログラミングパラダイム

    • 第13章 オブジェクト指向プログラミングの4大要素

    • 第14章 もっとオブジェクト指向プログラミング

    • 第15章 知識を1つにまとめる

  • 第3部(Part3)

    • 第16章 Bash

    • 第17章 正規表現

    • 第18章 パッケージ管理

    • 第19章 バージョン管理

    • 第20章 知識を1つにまとめる

  • 第4部(Part4)

    • 第21章 データ構造

    • 第22章 アルゴリズム

  • 第5部(Part5)

    • 第23章 プログラミングのベストプラクティス

    • 第24章 プログラマーとしての最初の仕事

    • 第25章 チームで働く

    • 第26章 さらに学ぼう

    • 第27章 次のステップ

  • 第6部(Part6)

    • 補章 より良いコードにするために

    • 補章 継続して学ぶために

  • 謝辞

  • 訳者あとがき

  • 索引

27の格言

本書には、各章に1つずつ格言が紹介されています。

"始めさえすれば、8割は成功したようなものだ" -- ウディ・アレン

"不屈の努力と熱情は、何歳でも奇跡を起こす" -- ジョージ・ワシントン

"やみくもに練習しても完璧にはできない。深く繰り返し行う練習が末梢神経を作り、末梢神経が完璧をもたらす。" -- ダニエル・コイル

英語の本ってこういうの好きですよね。自分も好きです。

著者はどんな人?

独学プログラマーです。全くのプログラミング初心者から始まり、自分の経験を1冊の本にまとめて、クラウドファンディングで資金を集めて出版し、Facebookグループを立ち上げてプログラミング入門者のサポートを行っています。

2017年7月に、PyCharmのblogに掲載されたインタビューを翻訳したので参考にどうぞ。

また、Forbesにもインタビュー記事があります。

この本は買いですか?

原著の英語版は5ドル弱で買えますが、翻訳版には数多くの訳注とコラムを追加し、原著以上にオススメできる本に仕上がったと思います。とは言え、プログラミング入門者の数だけ入門本のニーズがあると思っているので、自分に合う本に出会えるかどうかは運の要素も多くあります。日本語版では、「補章 継続して学ぶために」を追加し、日本語で読める本やサイトも紹介しているので、参考にしてみてください。

自分に合う本かどうかのヒントになりそうな、本書の魅力と、日本語版で補強したことについて、訳者あとがきから引用します。

多くのPython入門本がある中で、なぜまた新しい入門本が必要だったのか? 本書の役割はどこにあるのでしょうか? 本書は、学び方を教えることに特に注力しています。「プログラムを書いて作りたいものがある」「プログラミングを覚えて、面接を受けて、仕事を得て、チームで働きたい」といった、プロのプログラマーになるための学習法に興味がある人に向けて、何を学べば良いのか、その全体像を伝えることが本書の目的です。これこそが、ほかのPython入門本やプログラミング入門本にはない本書の魅力であり、訳者が翻訳を手掛けることを決めた理由です。

著者の学習方法をまとめた本書は、多くの人に支持されています。その理由の1つは、彼自身が学びの途中にあり、対象読者と同じ視点で本書を書けたからでしょう。だからこそ、何を学べば良いのかの全体像を、要点を押さえて伝えられたのだと思います。この「独学プログラマーの視点」は、原著の強みであると同時に、弱みでもあります。独学プログラマーが書く「問題の解決方法」や「コード」にありがちな、疑問符の付く説明や粗いコードが、原著の一部に現れていました。そこで、翻訳の際には、そういった説明やコードには訳注を加えたり補章を設けたりして、今後の実践でも通用しやすいように配慮しました。本書に限ったことではありませんが、唯一無二の正解を教えてくれるプログラミングの指南書はありません。このことを念頭に置いて、継続して学ぶと良いでしょう。

出版社の田島さんのお言葉:

2018年2月23日(金) 発売です。

よろしくおねがいします。

独学プログラマー Python言語の基本から仕事のやり方まで
コーリー・アルソフ
日経BP社
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